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この上なくチャーミングな写真家と
監督の出会いによって生まれた、
ステキな散歩のような映画でした。
ー是枝裕和(映画監督)
NYという世界で最も華やかな街で、その華やかさを描き、そしてそれに背を向けた写真家の愛おしくなる信念と孤独さ。まるで良質な短編小説を読んでいるような見事なスライス・オブ・ライフ(人生の断面)。それは彼の写真のように、じわじわと脳裏に焼き付いて離れない。
ー菅付雅信(編集者)
ソール・ライターの芸術と人生についての映画をとても興味深く観た。
映画の作りとライターの性格に統一性があって、ライター本人のとぼけた知恵が見事に表現されている。
そして、亡きパートナーに対する愛情が少しずつ現れて、最後に深く感動した。
ーロジャー・パルバース(作家、演出家)
急がないから見えることがある。
有名になるために、人生を急ぐことはない---そう言って笑う写真家の視点は何十年も変わることがなく、時代と評価の交差点を彼が何度か通過しただけなのかもしれないけれど。彼の写真と出会える幸せを享受できる今、彼が有名になったことを喜びたい。何かを創り続けるには独自の視点を大切にしなくてはならないけれど、ソールのやわらかなソウル(魂)から、本気で楽しく生きるヒントが伝わる気がする。
ー藤原ようこ(コピーライター)
ソール・ライターが撮った写真と、彼の映像と、彼がぼそぼそしゃべる言葉と、音楽が一体となった、この映画は驚くほど魅力的だ。まるで、彼はこの映画を作るために、今までニューヨークで写真を撮り続けてきたんじゃないかと思うほどだ。ソール・ライターの写真が好きじゃない人にも勧めたい。映画として、文句なく、面白いのだ。
ー金原瑞人(翻訳家)
ファッション写真家としての名前は知っていたが、こんな素敵なスナップを撮り続けていたとは。ソール・ライターの写真には、写真家が美の理想を追求し続けた、ひとつの形があらわれていると思う。それらについて語る彼の言葉にも、熟成した味わいが感じられる。頑固なよぼよぼの老写真家が、だんだん「天使」みたいに見えてきた。
ー飯沢耕太郎(写真評論家)
かつて私も住んでいたことのあるイーストビレッジに、彼は54年間暮らし、写真を撮りつづけた。
あの町には、彼みたいな雰囲気の人が多かったのを思い出す。

有名無名を問わず、野心とは無縁に、生きることを問いつづける、生活そのものが詩であるような人たち。
彼らのゆったりしたペースが無性に懐かしい。
ー大竹昭子(作家)
本当に好きなことをずっと守り抜くのは、大人になると難しい。でも、この写真家の頑固さ、素直さ、そして正直さから、自分の感性を守るヒントをもらえる。
心が曇って、自分の芯を見失った時、またスクリーンの中の彼に会いたい。
ー華恵(エッセイスト)
観る者の心に永遠に刻まれる叙情写真の到達点
ありふれた日常に繊細な情景を見い出す希有な才能
彼の写真にはNYの喧噪と矛盾するかのような、静寂と優しさと気品が満ちる
ーTHE NEW YORKER
20世紀におけるアメリカン・フォトの主要な写真家のひとり
ーNEW YORK TIMES MAGAZINE
彼の写真を見る時、私達は温かく、親密で、壊れやすく、美しいもの、
そして彼自身を見ている
ーNew York Times