米国ピッツバーグ生まれ。ユダヤ教教職者の家に生まれ神学を学ぶが、1946年に画家を志してニューヨークへ。
ユージン・スミスらと知り合い、1948年からカラー写真も撮り始める。早くからMoMAなどに作品が展示され、
「ライフ」やファッション誌で活躍した後、1980年代に一線から退く。
2006年にドイツ・シュタイデル社から封印されていた個人的なストリート写真などをまとめた写真集「Early Color」を刊行。2008年にパリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団で開催された初の個展をはじめ、欧米各地でも展覧会が開かれる。その色彩センス、反射、透明性、複雑なフレーミング、ミラーリング効果など、都市風景をユニークに映し出すスタイルで熱狂的なファンを多く持つ。
ソール・ライター 年表
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1923年
アメリカ、ピッツバーグで生まれる
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1935年
母親から初めてのカメラを買ってもらう
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1946年
オハイオ州の神学校を退学し、ニューヨークへ移る
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1948年
カラー写真を撮り始める
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1951年
“ライフ”誌にモノクロ写真が掲載されはじめる
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1952年
東10丁目へ引っ越し、共同ギャラリーTanager Galleryを創設
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1953年
モノクロ作品がニューヨーク近代美術館(MOMA)<Always the Young Strangers>展、東京・国立近代美術館<The Exhibition of Contemporary Photography: Japan and America>に選ばれる
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1957年
カラー写真20作品がエドワード・スタイケンに選ばれ、MOMAで展示される
男性誌“エスクァイア”誌のアートディレクターだったヘンリー・ウルフの依頼でファッション写真を撮りはじめる -
1958年
“ハーパーズバザー”など多くのファッション誌での仕事が増えていく
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1981年
5番街にあったスタジオを閉鎖
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1993年
モノクロ作品をハワード・グリーンバーグ・ギャラリーで発表
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1997年
未発表だったカラー作品も同ギャラリーで発表
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2006年
初の写真集『Early Color』をシュタイデル社から刊行
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2008年
パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団で個展
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2013年
ニューヨークで死去 (享年89歳)